スケート理論

ジャンプの種類

スケートです。ジャンプです。ガーナチョコの陰謀だったりするアレです。

ちょっと知ってるとカッコつけられるかもしれない基礎知識。「あ、今のトリプルサルコ、回転軸がちょっとブレたね」とか。

基本、ジャンプは全部で5種類あります。前向きに飛ぶのが一種類、残りが4種類。

  • わかり易いのが前者。前向きで踏み切るアクセル。前向きで飛んで後ろ向きで降りるのでN回転になる。後ろ向き(左アウト:LeftBackOut)でツーっと滑ってきて前に向き直って飛んだらそれがアクセル。

残りは全部後ろのまま踏み切り。

  • 後ろ向き右足でツーっと滑ってきて、あ、前向いたのでアクセルかな?と思ったらあれ?またターンして右足で「跨ぐように」飛んだら、それがサルコ。人によってはターン(スリーターン)を何回かカマしてから飛ぶ人もいる。
  • 後ろ向きで右足ツーっと滑ってきて、左足のつま先を後ろについて飛んだらそれがトゥーループ。比較的飛びやすいジャンプで、コンビネーションジャンプの2つ目によく入れられる。
  • トゥーループと似ているのがフリップ。つま先を後ろについて飛ぶのは同じだが、突くのが左足ではなくて右足。しばらく左フォアですべってからスリーターンからすぐ入るケースが多い。
  • そしてループ。後ろ向きでツーっと滑ってくるときに左足を右足の前に交差させていればソレ。グッとエッジで飛ぶ。ちなみに中の人はうまく出来ない。
  • 最後は一番難易度が高いとされている、つか練習しにくいのがルッツ。上のジャンプはすべて右のバックアウトに乗っての入り(反時計回り)だが、このジャンプのみ唯一逆、つまり左バックアウトから入る(時計回り)。そこから右足のつま先で突いて飛ぶ。

重心とエッジの動き

で、アクセルを例にとって体の動きとエッジの動きの図示。

・まず基本。自転車と同じで、体の軸を傾ければ傾けた方向に弧を描いて回る。(1)
・そして(2)の部分でバックからフォアに踏みかえる。(a)の部分が腰の位置。つまり重心自体はあくまで大きな円弧の上にあり、腰から下の部分エッジまでがその外側に円弧を描く形になる。この「小さな円弧」を描くことが回転力の源となる。
・そのまま前向きになり(3)の地点で重心を沈め力をためる。
・そしてそこから両手を振り上げ体を持ち上げ、(4)の時点で踏み切る。このときやや外側のトゥーの部分で踏み切ることになる。
・そのまま空中で右足にやや重心を移し、回転するポジションを形成し、体を閉める。すると駒のように回転する。
・そして右足バックアウトで着氷

踏み切りだが、「エッジジャンプ」といいながら、結局はトゥーのギザギザの部分で踏み切る。今中野ユカリの3回転半アクセルのときのスロー再生がよく流れるが、よく観察すると最後にトゥーでクッと踏み切っているのが分かる。

おそらく、リンクでくるくる回ってる女の子たちは、こんなこと微塵も考えていない、、、と思う。