ロシア警備艇、根室の漁船を銃撃 1人死亡

http://www.asahi.com/national/update/0816/TKY200608160098.html

 16日午前7時40分ごろ、北海道根室市根室湾中部漁協から根室海上保安部に入った連絡によると、同漁協所属のカニかご漁船「第31吉進(きっしん)丸」(4.9トン、4人乗り組み)が、北方四島海域の貝殻島付近でロシア連邦保安庁国境警備局に拿捕(だほ)された。その際、ロシア側から銃撃を受け、漁船の乗組員4人のうち1人が死亡した。第1管区海上保安本部(北海道小樽市)によると、死亡したとみられるのは甲板員の根室市千島町1丁目、盛田光広さん(35)。

情報がまだ交錯しているが、少なくともロシア側の見解をそのまま鵜呑みにすることはできない。日本政府には断固たる対処を望む。

ただ、坂下登船長には黒い影がある模様。少なくともレポ船の嫌疑で検挙されたのは確かか:

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/091/1380/09102141380003c.html

第091回国会 予算委員会 第3号
昭和五十五年二月十四日(木曜日)
(略)
○政府委員(鈴木貞敏君) お答えいたします。
 ただいまの御質疑の北海道のいわゆるレポ船の事件でございますが、この件につきましては、ことしの一月九日、北方領土に駐留するソ連国境警備隊の指令によりまして情報活動を行っておりました根室の漁民でありまする清水一巳それから坂下登、坂下雄二、この三人を関税法並びに検疫法違反で検挙しまして、一月十日に釧路地検に送致しているわけでございます。
 この逮捕の理由となった事実は、被疑者らがソ連国境警備隊と連絡のために、昨年の九月二十五日、それから三十日の二回にわたりまして、ひそかに――約十トンぐらいの船でございますが、第十八和晃丸という船で色丹島の穴澗港に行きまして、その際、北海道で購入しました露文タイプライターであるとかスーツケースであるとか、こういった物品を渡しまして不法に輸出したということと、さらに根室港帰港の際に検疫の手続をしなかったと、こういうふうな容疑で逮捕したというふうなことでございます。
○馬場富君 それとは別に、やはりソ連側との関係で、拿捕の問題等についてはなれ合い的な行動がかなりあると、こういう疑いの声がずいぶん出ておるわけですが、それに対する調査はどうでしょうか。
○政府委員(鈴木貞敏君) いわゆるレポ船というものにつきましては、いろいろ多くの風評があるということは警察も承知をしております。そういうことで、その実態を解明するということで北海道警察も努力しておるということでございます。
○委員長(山内一郎君) 関連質疑を許します。宮崎正義君。
○宮崎正義君 いまのレポ船の問題でございますが、残念なことには現職の調査官も自殺をしております。この事件に関係があるかどうか、この問題についてはまた別としましても、かなりのうわさがあるわけであります。こういう事件をどう総理は受けとめておられるか。それからまた、その原因というものはどこにあるのか、こういう点と、もう一つは、今後この対応策をどうしていこうとされるのか、こういう問題について、またこれはスパイ罪等の問題に関係いたしましてもどういうふうにお考えになっているのか、この点を伺っておきたい。またこの事件について閣僚と話し合いをされたかどうか、この点もまずお伺いいたしたいと思います。