査収

一応amazonで買っておきました。

嗤う日本:amazon review の

まず『嗤う日本の「ナショナリズム」』ってタイトルが、全くのミスリーディング。最近のナショナリズム流行の背景考察には最後5分の1程度のページしか割いていない。それまでの本文は目次からも明らかなように「サブカル30年史」といった趣向。
 また文体がいかにも東大大学院情報学環助教授といったポストモダン風のもので、読んでいて「なんでこんなにワザワザ小難しい書き方すんだよ!」って何度も叫びたくなったほど。
 でもま、これまで全く関心外だったナンシー関の才能に気付かせてくれたことや、244ページ以降にある宮台真司リチャード・ローティーの「アイロニー戦略」とでもいうべき思想的立ち位置についての解説は簡潔・明快にまとまっており拾い物であった。
 ただ本文初めから5分の4は無駄に長過ぎるし、注をやたら散りばめた文体も晦渋で、読むのがしんどかった。

にほぼ同意。「ポストなんとか」とか「ほにゃらら論」とかカタカタ用語とかやたら「」で括ってばっかとか二重否定とか、そういうのはもういいよ。でもナンシー関のところはもう一回読み直してみよっかな。