素人メディアに脆弱性報告文化を破壊されるおそれ

http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20061222.html#p01

みなさんは、「ニセ脆弱性」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

これは、見かけは脆弱性のようだけれども、実は、脆弱性とはとても言えないもののことで、「疑似エクスプロイト」や「似非ゼロデイ」などとも呼ばれます。

「そんなものがどこにあるんだ」とお思いの方も、例として、「サニタイジング」や、「hiddenは危険」や、「非接触スキミング」などの名前を挙げれば、「ああ、そういうもののことか」と納得されるかもしれません。それとも、かえって、「え?」と驚かれるでしょうか。

例えば、皆さんもよくご存知のように、「サニタイジング脆弱性対策にいい」と盛んに言われ、ひところは大手コーディネーション機関もこぞって解説を出すほどのブームになりました。サニタイジングがよく語られたのは、もちろん、サニタイジングの対策効果に裏づけがあると信じた人が多かったからでしょう。 CERT/CCやIPAなどでも頻繁に取り上げられましたから、それを疑えという方が無理な話かもしれません。

参考:まん延する「まん延するニセ科学」テンプレ(http://d.hatena.ne.jp/utiliti/20061226/1167080769)