北朝鮮債券が密かな人気商品に 10年先を読む「途上国債権」売買の次の焦点は?

http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-124220-01.html

 北朝鮮の債券が、国際金融市場で密かな人気商品になっている。しかも米国や日本の投資家が買っている。現在の取引価格は額面1ドルに対して26セント。年初の価格が21〜22セントだったので、この数カ月で2割ほど上昇したことになる。日本のニュースは拉致問題や6カ国協議一色だが、投資家たちは全く別の論理で行動しているのだ。

金日成前主席の死去後の服喪期間に証券化

 この債券は1997年3月にフランスのBNP(Banque National de Paris、現BNPパリバ)がアレンジしたものだ。発行額は7億7700万ドイツマルク(約650億円)。元々いろいろな銀行が保有していた北朝鮮向け融資債権を証券化したものだ。ドイツマルクとスイスフランの2つの通貨建てで、金利のないいわゆるゼロクーポン債である。

原田武夫 ポスト・チャイナ?の新興経済発展国家群「Next11って何?」 新世紀人
http://www.asyura2.com/07/senkyo34/msg/891.html

●「Next11って何?」
Next11とは、2005年12月に米国最大の投資銀行であるゴールドマンサックスが提唱した、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)に続く経済発展地域の候補で、名前の通り11の国と地域から構成されている。

Next11を構成している国と地域は、バングラディッシュ、エジプト、インドネシア、イラン、ベトナム、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコ、そして「朝鮮(KOREA)」である。
これら国と地域と、最近、日本で言われている「VISTA」(BRICs経済研究所が2006年11月に提唱した造語で、これもNext11と同様に今後経済発展をしていくとされる国々を指すものである)のうち、ベトナムインドネシア、トルコが重なっている。(VISTAの残りの2か国は南アフリカとアルゼンチンである。)

もっともゴールドマンサックスの分析では、BRICs程度に世界経済に対して影響を与えるような経済発展を遂げる可能性があるのは、メキシコと朝鮮のみということになっている。
(略)
しかし、先ほど御紹介した通り、ゴールドマンサックスがペーパーNo134の本文中で掲げるのは「朝鮮(KOREA)」である。韓国(South KOREA)でも、北朝鮮(North KOREA)でもない
ところが、例えばWikipediaのNext11の項(http://en.wikipedia.org/wiki/Next_11)を見てみると、この点をとらえ、特に分析することなく韓国(South KOREA)となっている。

さて、これはどういうことだろうか。

結論としていえば少なくともゴールドマンサックス及びその背後にいる日本としての米国にとって、「朝鮮」はすでに国なのである。「北」と「南」がわけては見ていない視点と、それを実現するためのシナリオが見えているのである。
一方で、さらにペーパーNo: 134を掘り下げていって見ると様々なことが見えてくる。
国際政治上の問題児としての「朝鮮」ではなく、マーケットとしての「朝鮮」を描いたこのペーパーNo: 134の意味はさらに深い分析を必要とするのである。
(略)
一方で、すでにOECDのメンバーである「朝鮮」とメキシコを入れたという。(もちろん「北朝鮮」はOECDのメンバーではないので、こうしたことから「KOREA」を「韓国」とすることも無理なからぬことではある)。中国やロシアですらメンバーとなっていない、OECDのメンバーであるということはすでに「発展途上」の国ではなくむしろ先進国に近い。特に「韓国」であるならほぼ先進国である。
そんな「韓国」がこのまま経済発展してもそこには「衝撃」はない。むしろ順当であるとすらいってよい。

それが今後に「衝撃」をもって巨大な経済国家へと変貌する「何か」をゴールドマンサックスは「発見した」ということなのである。
それが「KOREA」に示される「南北統一」であると推測することは難くない。

南北統一という view を持っているなら、26c は買いなのかもしれません。