プロ市民によるレギュレーター外しに殺人未遂罪は適用されるか

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okinawa/news008.htm

普天間移設、海自支援で調査機器設置…名護沿岸海域

 沖縄県の米海兵隊普天間飛行場宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設問題で、那覇防衛施設局は18日、シュワブ沿岸部で海域の現況調査に使用する機器の設置作業を始め、本格的な調査に着手した。反対派の抗議行動に備え、調査支援のため派遣された海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」(基準排水量5700トン)の潜水員も参加。海上では移設に反対する市民団体のメンバーらが、カヌーなどで抗議行動を展開した。

 調査機器はサンゴの産卵状況を調べる着床板や、ジュゴンやカメなど海洋生物の生息状況を調べるビデオカメラなどで、海底の112か所に設置する。

 県は、日米両政府が合意した2本の滑走路をV字形に配置する政府案が修正されなければ環境影響評価を認めない方針。

 これに対し、防衛施設庁はサンゴの産卵時期(6月)を逃せば移設計画が遅れるため、環境影響評価に先立ち、民間業者に委託して現況調査を実施することにした。

 普天間移設を巡っては、かつての辺野古沖案のボーリング調査を反対派の阻止行動で断念した経緯がある。このため国は今回、一部作業に自衛隊を関与させる異例の対応を取った。

 しかし、同県では沖縄戦の歴史から、自衛隊には県民の厳しい目が向けられており、仲井真弘多知事は「海上自衛隊が参加するような状況にあるとは考えられない。反自衛隊感情を助長するようなことは避けるべきだ」とのコメントを発表し、防衛省の対応を批判した。

 この日午後、海中で作業をしていたダイバーが、タンクからの空気を吸うため口にくわえたレギュレーターを反対派とみられるダイバーから外されたことが分かり、第11管区海上保安本部(那覇)が捜査している。けがはなかった。
 ほかにも機器にしがみつき作業を妨害するなどの行為があったとの情報もあり、確認を急いでいる。

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705191300_01.html

対立の海 混乱続く/反対派、捨て身の抵抗

 【名護】身を乗り出して作業船にしがみつく反対派と、引き離そうと試みる海上保安庁職員普天間飛行場の代替施設建設のための海域調査は十八日、自衛隊員の投入で反発を強めた反対派と厳戒態勢で警備に当たった海上保安庁との間の緊張が高まった。現職の自衛隊員からも「あまり強硬にやってほしくない」と県民感情への影響を懸念する声も聞かれた。

 米軍普天間飛行場の代替施設建設に伴う海域現況調査(事前調査)で、那覇防衛施設局によるサンゴの産卵状況を調べる着床具の設置作業が行われた十八日午後、現場の辺野古沖周辺では、警備に当たった海上保安庁が調査に反対する市民団体に「作業中の業者とトラブルがあった」と任意聴取を申し入れるなどし、対立が続いた。

 調査終了後、市民団体が集会を終えた午後六時ごろ、辺野古漁港に中城海上保安署の職員十数人が訪れた。「午後四時三十五分ごろ、辺野古沖で作業中の潜水士が『市民団体側の漁船に乗船のダイバーから、水中でレギュレーターを外された』と訴えている。関係者に事情を聴きたい」と、任意聴取を申し入れた。

 集会で「私たちに協力した漁船を海保が拿捕した」と報告があった直後だけに、市民らが同保安署職員を取り囲み、説明を求めるなど騒然とした。 第十一管区海上保安本部によると、「同施設局の委託を受けた業者がトラブルを訴えたので調べている。何の容疑に当たるのかは定かではない」状況だといい、市民団体は「事実関係がはっきりしていないのに答えられない」と反発した。海保は関係漁船を現場に足止めして、被害を訴えた潜水士らに任意聴取して現場確認をしたが、ダイバーからの任意聴取はこの日はあきらめた。

 現場海域で、作業監視のために潜水した市民団体の平良夏芽さん(44)は「海保こそ、エンジン付きのゴムボートをダイバーの真上に通過させるなど、危険な行為を繰り返していた」と指摘した。

平良夏芽
http://www.asahi-net.or.jp/~QG2N-TIR/

普天間移設に伴う文化財調査を妨害した牧師、逮捕
http://ja.wikinews.org/wiki/%E6%99%AE%E5%A4%A9%E9%96%93%E7%A7%BB%E8%A8%AD%E3%81%AB%E4%BC%B4%E3%81%86%E6%96%87%E5%8C%96%E8%B2%A1%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%82%92%E5%A6%A8%E5%AE%B3%E3%81%97%E3%81%9F%E7%89%A7%E5%B8%AB%E3%80%81%E9%80%AE%E6%8D%95

【2006年9月27日】
沖縄タイムス琉球新報によると、名護署は、普天間基地の移転に伴い、移転先となるキャンプ・シュワブ内の埋蔵文化財を調査しようとした名護市教育委員会の車を止めようとした、平和市民連絡会議共同代表の平良夏芽牧師 (44) を、逮捕した。

25日午前10時頃、市教委の2台の車がキャンプ・シュワプに入ろうとしたところ、反対派住民が立ちはだかったため、名護署の警察官が排除しようとした。平良夏芽牧師が車の下に入ったため、公務執行妨害の現行犯として逮捕した

朝日新聞によれば、牧師は弁護士に対し、「話をしようとしたら警察官ともみ合いになったため、車の下に滑り込んだ形になった。不当な逮捕だ」と話した。読売新聞によれば、ハンガー・ストライキを始めた。

琉球新報によれば、25日、防衛庁の幹部は、「今後も実施する」と調査の継続を示唆した。

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