奥華子2nd letter final at 津田沼

行ってきました。よかった。邦楽のライブってすんげーひさしぶりかも。ずっと前のミスチル以来?

場所は習志野文化ホール。津田沼出てすぐ右。元ダイエーの上。

思いっきりスーツ着たままで行っちゃったので浮くかなぁと思ったけど、ちらほらスーツの人もいるし、年齢層も意外と幅広かったのでなんとか。

客層は、、、やっぱ若い人が多いけど、年配の人も結構いました。やはり派手系はあまりおらず、大人しめな感じ。お前時かけで入っただろ的な人も。

ホール、設営

習志野文化ホール。クラシックとか歌謡ショーとかやるようなふつーのホール。ちょっと古めで座席の間隔は狭め。
舞台には向かって右側にピアノ。蓋は完全にはずされ数本マイクが差し込まれている。左にキーボード。舞台両端にでっかいスピーカー。こういうホールで聴くのはクラシックばっかで基本生音だったので、ピアノをPAしてるのは新鮮。席が端だったので片方のスピーカーからの音しか聞こえずモノラル。やっぱ真ん中の席を取るべきだな。

演目概要

予定7時をちょい回って開演。暗めの照明のなか登場です。赤いチェックのシャツとダボダボズボンのラフな組み合わせ。拍手の中そこでは挨拶せず、まずピアノに座る。変わらないもの。うん、いい。最初スピーカーからの音量に若干戸惑いがあったが、慣れれば特に問題なし。もう一曲演奏したあと、あらためて挨拶。「奥華子です!」。うん、この子は不思議ちゃんだ。途中のMCも微妙な感じがほほえましいw津田沼ローカルな話とか、でオチは?なマッサージ機の話とか。

覚えている限りで演奏曲:

  • 変わらないもの
  • 帰っておいで
  • ガーネット
  • 境界線
  • 明日咲く花
  • 紫陽花
  • 僕の生まれた街
  • Happy Days
  • やさしい花(アンコール)
  • 洋楽カバー
  • NHKのエコなんとかの主題曲
  • タイムカード

知らない曲とか抜けはあります。

聴きたかった曲はほぼ聴けた。あ、でも好きになってくれる人だけ好きになれればいいの曲がなかったな、、、まぁツアーだからか失恋系のはあんま入れてないのかも。

アンコールはサービスたっぷり。他のツアーよりボリュームあったようです。客席通路走りとか写真撮影www

最初はみんなに静かに歌を聴いてる、アレなMCwwを暖かく見守る感じで、途中のみんなで歌いましょうも遠慮がちだったけど、アンコールでノってきた感じ。

終わったのは10時ちょい前。正味2時間半から3時間弱というところか。

苦言

先にちょっと苦言:
最初のほうの曲(紫陽花?)の終わりの方で携帯ピリリリ。切っとけバカ。
あとドアの開閉が頻繁すぎ。曲途中に出入りさせるな。開演直後で若干遅れた客が曲の切れ目で入ってくるのはやむを得ないのだが、係と思われる人間が曲の途中にも係わらず始終出たり入ったりするのはいただけない。その度に光が入るので気になってしょうがない。

演奏

うん、やっぱライブで聴くのはいい。スピーカー越しではあるけど、実際でそこで演奏してる姿とか曲に入る間とか息遣いとか。若干音程のずれとか声の裏返りとかはあったけど、そんなに気になるほどでもないし、それも含めてのライブ。かなり安定しているほうだと思う。特にこの人は演奏に入るまでに、比較的長めの「溜め」を作る。曲紹介「聴いてください」のあとマイク位置の調整・確認、髪手櫛、鍵盤への手のセット、、、、そしてそこから音を出すまで「気」を込めるかのように溜める。

ピアノはふつーにうまい。東邦音楽大学トランペット専攻。バリバリのクラシック、、、という感じではないが、唄が引いたあとのピアノの聞かせ方とかサビにもっていくときのクレッシェンドとかふっと消え去るようなpへのもっていきかたとかはよい。

魅力

やっぱりこの人の魅力は声。変に作られていない、素朴で純粋な声質。可愛らしさを持ちながら、芯のある声。押し付けることなく、素直に心にすっと入ってくる、不思議な声。
そして率直なメッセージがこめられている歌詞と楽曲。変に横文字やわざとらしい言葉を用いることなく、シンプルにわかり易い言葉で素直に歌い上げている。メロディーも美しく、ときに哀しい。

うわべだけの飾られた言葉で喉をしめつけるように歌う歌手もどきが氾濫する中、この人の曲、声は抵抗なく心に入り、洗い流してくれる。楽しい曲であっても、悲しい曲であっても。こういう部分が年配の方も聴きにくる理由なのかもしれない。

ただ、中音域はその声質がいかんなく発揮されるのだが、やはり音域が狭く高音域に弱い。Eまでが精一杯で、それ以上はファルセットになるため、どの曲もほぼC-Cのオクターブ以内での動きになる。 最初は Cdur でサビで Esdur に転調、のようなパターンが多い。またコード進行や構成等がどれも似ており、よもするとワンパターンに陥りがち。あれ、この曲さっき聴いたような、、、みたいな。

まとめ

やっぱり、よかったです。ライブハウスでのロックにようにハイテンションでスタンディングでノリノリ叫ぶ、という感じではないけれど、そこで歌ってる彼女の歌声を体で聴く、という。MCは、、、、なんというか、、、聞いててこそばゆく苦笑いだけどその天然不思議ちゃんがかわいーから許すwwという。

今年の全国ツアーはこれで終わりだけど、バンドとの演奏とかもするそうです。機会があればまた聴きに行こうかと。みなさんも是非。