君が代伴奏拒否訴訟、教諭側敗訴へ 最高裁

2007年02月20日19時05分

 東京都日野市立小学校の入学式で君が代」のピアノ伴奏をしなかったために戒告処分を受けた女性音楽教諭が、都教育委員会を相手に、処分は憲法違反として取り消しを求めた訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷(那須弘平裁判長)は27日に判決を言い渡すと決め、関係者に通知した。二審の結論を見直す場合に必要な弁論を開かないため、教諭側が敗訴する見通しで、同種訴訟に一定の影響を与えそうだ。

 一、二審は、「ピアノ伴奏は他教科の教諭よりも音楽専科の教諭の方が適当で、校長の職務命令は合理的な範囲内だ」と判断していた。

 君が代の伴奏、斉唱、起立の拒否などに伴う処分の適法性をめぐっては、処分を受けた都の教諭らを中心にした訴えが多数起こされている。これらの「君が代訴訟」では、初めての最高裁判決となる。

 音楽教諭は99年4月、校長から入学式で君が代のピアノ伴奏を命じられたが、「自分の思想・信条上できない」と拒否し、テープ伴奏で行われた。都教委は同年6月、地方公務員法違反で教諭を戒告処分とした。

 一連の君が代訴訟では、昨年9月の東京地裁判決が、「違反者を処分するとした都教委の通達や職務命令は違憲」とするなど、下級審の判断が分かれている

http://www.asahi.com/national/update/0220/TKY200702200420.html

via http://adon-k.seesaa.net/article/34283674.html