e-license でのカラオケ信託と自分でCDをプレス/流通させるメリットとコスト

[電波とどいた?] - 2007/12c Diary
http://ruriko.denpa.org/200712c.html#2101

みっくみくな話題。あー、カラオケでお金を徴収しようとおもったら、 JASRAC 登録するしかないんだよねー。でもって、JASRAC は、カラオケを信託する 場合は、演奏権または録音権も信託しないといけないから、結局がんじがらめにという罠。

……と、 昔しらべてしょんぼりした ことを思い出しつつ、ちょっと調べてたら、 E-licenseが、 今年の4月からカラオケの信託を受け付けてるのに気づきました。 いやいやいや、これなかなか気づかないよ!! メインの解説ページの図とかが直ってないよ!!

なんとー。これはかなり重要なことで、広めるべき話かなと。 同人的音楽活動においては、演奏権、録音権は手放すわけにはいかないポイントです。 なんせそうしないと、ライブの演奏も、自分で CD つくることも自由にできなくなってしまうわけで。 しかしながら、カラオケの処理とか着メロとかの処理は、個人レベルだと難しい話なので、 できれば専門に運営を行ってくれるところにまかせたいのが正直なところ。 E-License は年会費とかが無い(実際に著作物がつかわれた場合にその対価から手数料がひかれる) 上に、個人で登録できるので、ばっちりなのではないかと。
(略)
注意点として、ほぼ業者以外はありえない「カラオケ」や「放送」はともかく、配信系を信託してしまうと、着メロとかの処理が簡単にはなりますが、自分および、第三者への配信許可にも制限がでてきちゃう=そもそものニコニコアップとかにも問題がでる可能性あり(JASRAC との協議にははいってるけど、E-license との協議をしてるってニュースはでてないですよね?)なので、ちょっと配慮する必要があります。なにかしら有力なコンテンツを持ってる人が、ニコニコににそういった検討をさせる(ニコニコの手間は確実に増えますがそのぐらいがんばれ)ために、E-license に登録しつつ、話をもちかけて、場をつくりあげる方向にもっていくのはありでしょう。世の中は JASRAC だけじゃないんだ、ということを知らしめる意味があるので、E-License の協力はわりとえられるんじゃないかと夢想。

e-license ktkr

もそっと追記。新しい、いわばニコニコ世代の音楽屋さんの卵たちは、ネットが太くなってから活動をしているということもあってか、「CDを自分でプレスすること」のメリットを低く、コストを高く見積もってしまってるのかなという雑感。だから契約時の権利処理での「防御」があまり意識にあがってこないのかも。以前にこのことについて調べた5年前のころから既に「個人でマスタリングしてプレスして販売(即売会含む同人系流通なりインディーズ系流通なりで)」ってのは比較的簡単に行えるようになっていて、その流れからプロ化してる人も珍しくないわけですが、そのあたりの事情を知らないんだろうなと。IOSYS とかはちゃんとわかってる例。

ふむふむ。ここらへん、細い時代から活動なさってるごうさんがいろいろ解説してくださったりしちゃうとタメになっちゃうかもですね。